女子やり投げで日本記録保持者の北口榛花(JAL)が今季自己ベストとなる64メートル32を一投目でマークし、全体1位で決勝進出を決めた。

6月には世界最高峰のダイヤモンドリーグで日本勢初の優勝を果たし、勢いに乗って決戦のオレゴンに乗り込んだ。19年世界選手権では6センチ差で決勝を逃していた苦い思い出を、わずか一投で拭い去った。日本人では11年大邱大会の海老原有希(8位)以来の予選突破。さらに、五輪を含め、投てき種目で日本女子初のメダル獲得も見えてきた。

スピードを意識した助走からの力強い投てきを披露。投げ終わると、予選通過の基準記録となる62メートル50超えを確信して、コーチが待つスタンドまで笑顔いっぱいで駆け寄った。

昨夏の東京オリンピック(五輪)では日本勢で57年ぶりの決勝進出。しかし、予選で痛めた左脇腹の影響で、決勝は12位に終わった。その後は3カ月間はやりを持たず、体づくりに専念。復活を遂げて世界の舞台に戻ってきていた。

決勝は22日(同23日)に行われる。

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