昨夏の東京五輪代表、青山華依(20=甲南大)が、痛みに耐えて4位に入った。

9日の400メートルリレー予選で激しく転倒。この日は左膝、右肩にテーピングを施して出場した。

スタートは先頭争いを繰り広げたが、後半に伸びきれずに11秒78だった。

青山は「思ったよりも転倒の影響があり…。しかたないです。言い訳できないので。優勝を目指していたけど、試合で(力が)発揮されないと仕方がないなと思います」と涙を見せた。

転倒した直後はアドレナリンもあって、痛みをそれほど感じていなかった。ただ24時間たって、患部の腫れがひどくなった。特に右肩は腕が上がらず、スタートの姿勢をとることが難しいほどだった。それでも本人の希望で、出場した。

青山は、11秒66で2位だった同じ20歳の石堂陽奈(環太平洋大)について「ライバルでもあり、友達でもある。負けたくないですが、おめでとう、と言いたいです」と祝福していた。【益田一弘】