世界記録でゴールしながら失格となった道下美里(45=三井住友海上)について、主催者の東京マラソン財団は「ルールに照らして、公正に判断されたと認識しております」との見解を文書で発表した。

レース後に選手側より説明を求められ、大会主管の東京陸上競技協会と大会協力の日本パラ陸上競技連盟が、道下とガイドランナーの志田淳に対応。ガイドランナーが先にフィニッシュをしたため失格となったとの説明に、選手側は抗議を行わなかったとした。

伴走した志田によれば、ゴール約100メートル手前の係員からの指示をうまく把握できずに混乱。「ぜんぶ伴走者のせい」と責任を口にしたうえで、「抗議はしなかったけれど、改善の申し入れはしました」と話していた。

レース直後の会見で早野忠昭レースディレクターは「原因究明中で、いろいろ調べたい。再発がないようしていきたい」と述べていた。その後に東京マラソン財団が報道各社に通知した文書では、具体的な原因や再発防止策に関する言及はなかった。