男子は、静岡県大会を制した藤枝明誠が、2時間9分23秒で準優勝を飾った。女子県優勝の日大三島は、全国大会に向けメンバーを総入れ替え、10位に沈んだ。男子・藤枝明誠と女子・日大三島は、来月25日に京都市で開催される全国大会に出場する。【山口昌久】

都大路で上位入賞を目指す藤枝明誠の2人が、区間賞を獲得しチームに貢献した。県大会の主力メンバーが、走る区間を変えて臨んだ大会でも結果を残した。

県大会では1区(10キロ)を担当した杉浦柊人(3年)が、3区(8キロ)で24分14秒の区間賞。10人抜きで2位まで浮上しチームに勢いをつけた。5日前に同区での出場を告げられたエースは、「中学時代から1区専門ランナー。つなぎの区間は初めてだったが、自分のペースを守り、落ち着いて走ることができた」と笑顔を見せた。

もう1人の区間賞は、6区(5キロ)の村松翼(3年)だ。県大会は3区(8キロ)を担当。区間5位と力を出し切れなかったが、東海大会でリベンジを果たした。「調子を落とし、不安の中で臨んだが、開き直ってしっかり走れた。全国大会に向けて自信になった」と力を込めた。

清尊徳(せい・たかのり)監督(53)は「上出来。全員がきっちり役割を果たした。都大路にむけて、緊張やプレッシャーに負けないよう、メンタル面を整えていく」と先を見据えた。県・東海大会と2大会連続で区間賞の杉浦は「全国では県記録(2時間5分8秒)を更新するつもりで戦いたい。もちろん区間賞を狙います」と決意を込めた。

▼男子上位成績 (1)豊川(愛知)2時間8分51秒(2)藤枝明誠(静岡)2時間9分23秒(3)愛知(愛知)2時間9分45秒(4)中部大一(愛知)2時間9分57秒(5)伊賀白鳳(三重)2時間10分3秒