スーパー中学生が5人抜きの快走を見せた。3000メートル日本中学記録保持者(8分11秒12秒)の福島・増子陽太(鏡石中3年)が、6区3キロを8分36秒(速報値)で走り、区間賞を獲得した。

20年に長野・吉岡大翔(現佐久長聖3年)がマークした8分22秒に届かなかったものの、初出場の都道府県対抗駅伝で実力を発揮した。14位でタスキを受け取ると、最初の1キロを2分49秒で入り4人抜き。最終的に計5人を抜いて順位を9位まで押し上げ、アンカーにタスキをつないだ。

レース後、区間新を樹立できなかった悔しさで涙を流した増子は「自分の思っていた記録とかけ離れていた。自分の舞い上がった気持ちがレースをダメにしてしまった。このことを深く反省し、冬への土台とし、来年の都道府県駅伝でリベンジを果たしたい」と話した。

増子は昨年8月の東北中学陸上3000メートルで8分15秒04を記録し、石田洸介(現東洋大2年)が17年10月にマークした従来の中学記録8分17秒84を塗り替えた。さらに同10月の栃木国体少年男子B3000メートルで8分11秒12秒を記録し、自身の中学記録を更新していた。

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