昨夏の世界選手権代表の田澤廉(22=トヨタ自動車)が29分18秒44で金メダルを獲得した。今江勇人(25=GMOインターネットグループ)は29分34秒28(ともに速報値)で4位だった。

田澤は序盤から先頭へ出た。ファンの声援を浴びながら、上半身をやや前傾させ、大きなストライドで独走。ラスト1周でもスピードを上げた。

高温多湿と過酷な過酷な気候条件下でのレース。走り終えると、疲労感をにじませながらタータンへ座り込んだ。

今年1月の箱根駅伝で駒澤大(駒大)の3大駅伝「3冠」に貢献し、3月に米国の大会で27分28秒04をマークするなど、今季は27分台を3度記録。5月に2レースに出場後は、6月19~26日には長野・菅平高原で合宿を敢行し、その後は練習量を落として調整を進めてきた。

夏のタイでのレースを前に、今月9日の出国時には「ある程度落ち着いた湿度と気温であれば、1人で27分台は全然出せると思う。その力はあると思う」と自信をみなぎらせていた。