陸上の2021年東京オリンピック(五輪)男子マラソン代表で3月末に現役引退後、明治学院大陸上部長距離ブロック監督の就任が内定している中村匠吾(33=富士通)が5日、東京・同大白金キャンパスで会見した。就任は4月1日付。

中村は、黒色のスーツにスクールカラーである黄色のネクタイを締めて登場。冒頭には「2030年の予選会突破、そして2031年の本選出場を目指して、5年スパンで精いっぱい進めたい」と抱負を誓った。

1863年創立の明学大は、20年以上前からスポーツ強化を進めてきた。2020年度からは「MG箱根駅伝プロジェクト」が発足。さらに25年度からは「Road to HAKONE 2028」と題し、28年度までに初の箱根駅伝本戦出場を掲げてきた。しかし、箱根予選会の最高成績は24年の総合19位。記念大会を除けば、本戦出場権の上位10位まで遠く及ばない状況が続いていた。

今尾真学長も「振り返ってみたら、結果は厳しいものだった。本格的に(箱根路に)挑む大学としてはまだまだ強化や整備が足りない」と痛感した。

そこで、春から監督に招く中村の指導に合わせて、大学側も目標を28年度から2年後の30年度に修正。この日の会見で、プロジェクト名も「Road to HAKONE 2030」とリニューアル発表された。

すでに箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟も27年以降には本戦出場校の増枠を発表している。

悲願の初出場を目指す明学大にとっても好機だが、これまでの結果の積み上げもある。中村自身も「選手たちの練習、そして姿勢を見る限り、十分(本戦出場の)前倒しは可能なのではないかと思っている」と強気だった。

「まず現実的な目標としては、初年度は予選会過去最高順位である19番を確実に上回りたい。選手の可能性を考えると、もっと上の順位を狙っていける」と選手たちに期待を寄せた。

◆明学大陸上部長距離ブロック 1924年(大13)創部。70年に第1回全日本大学駅伝に出場し、19位だった歴史がある。05年からは大学を挙げたスポーツ強化が始まり、08年から陸上部も箱根駅伝出場を目標に活動支援を開始した。20年度からは「MG箱根駅伝プロジェクト」が発足し、より本格的な強化が進む。箱根本戦出場はまだないが、オープン参加の関東学生連合にはこれまで4選手が選ばれた。予選会は09年から出場し、チーム最高成績は24年の総合19位。活動拠点は神奈川県横浜市。