<陸上:アジア選手権>◇初日◇7日◇神戸ユニバー記念競技場

 男子1万メートルは村沢明伸(20=東海大)と宇賀地強(24=コニカミノルタ)の2人が、アフリカから帰化したバーレーン2選手とデッドヒートを展開。黒人選手特有のペースの上げ下げに対応したが、最後の1周で引き離された。それでも間違いなく、近年のアジア圏の国際大会では健闘した部類に入る。3位となった村沢は箱根駅伝で活躍している選手だが、その視線はすでに国際舞台に向けられている。「ペースが落ちて自分が前に出さされたときに、何か仕掛けができなかったかと悔やまれます」と、前向きな姿勢を見せた。日本選手権2位で世界陸上代表を逃した村沢だが、来年のロンドン五輪は十分に狙える位置にいる。