<陸上:日本学生対校選手権>◇3日目◇11日◇東京・国立競技場

 男子200メートルにはロンドン五輪代表だった飯塚翔太(中大3年)が、100メートルに続く2冠を狙って出場。しかし予選5組でスタートした飯塚は150メートル付近でスピードを緩めると、歩いてフィニッシュした。「ダメですね。ぴくぴく来てしまいました」

 左脚大腿裏の下部が痙攣一歩手前の状態だった。昨日の100メートル決勝前から兆候はあり、同種目も無理はしないで最後に一歩抜け出た勝ち方だった。

 しかし、危険な兆候を察知して対処できるのが飯塚の特徴。5月の関東学生対校も100メートル優勝後に同じような状態になったが、200メートルを予選の途中でやめて6月の日本選手権に合わせた。今回も大事には至らず10月の国体には出場できそうだ。