<陸上:日本選手権兼アジア大会代表選考会◇最終日◇8日◇福島市とうほう・みんなのスタジアム◇女子400メートル障害ほか

 女子400メートル障害で久保倉里美(新潟アルビレックス)が、56秒39で優勝し、8連覇を果たした。

 北海道出身だが、福島大に進学後、昨年8月まで約13年間過ごした第2の故郷で、連覇記録を更新した。「自分の感覚ではもう少しタイムが出ていると思ったので悔しいが、福島で走れたことが良かった」と振り返った。

 東日本大震災の影響で練習拠点の福島大が避難場所になるなどし、一時は走ることさえ疑問を抱いたが、「スポーツで元気を」と発奮し、再び走り始めた。

 昨年4月に結婚し、8月の世界選手権後、埼玉に移住したとはいえ、復興への思いは変わらない。「大会役員とか高校生とかみんな顔見知り。絶対に福島を復興させたい思ってやってきた。みんなでここに立てたことはうれしい」と思いを伝えた。