バスケットボール男子W杯が今日25日、日本(沖縄)、フィリピン、インドネシアの3カ国で開幕する。強敵がそろうE組に入った日本(世界ランキング36位)は、同日の開幕戦で強豪ドイツ(同11位)と対戦。日本国籍を取得して代表入りしたホーキンソン・ジョシュ(28=SR渋谷)は、大黒柱の渡辺雄太(28=サンズ)、NBA入りを狙う注目シューターの富永啓生(22=ネブラスカ大)らとともに、覚悟を持って大舞台に臨む。

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ホーキンソンが、高さと強さをもたらす。来日7年目の今年2月に日本国籍を取得し、1枠の国籍変更選手として代表入り。ゴール下でのポストプレーだけなく、豊富な運動量で「走る」ホーバスホーバスジャパンの貴重な力となった。

高校までは野球とバスケの二刀流。150キロの剛速球が武器の投手だった。シアトル育ちで、ひいきチームはもちろんマリナーズ。憧れの選手はイチローで「スーパースター。日本への興味を生み出してくれた最初の存在なんだ」。東京ドームでの引退試合は生観戦。「イチローは日本から米国に渡って伝説を残した。僕は巡り巡って日本代表としてプレーする。感慨深い」と実感を込める。

米国時代のニックネーム、ビッグホーク(大きなタカ)にちなみ、日本名は鷹大(たかひろ)。チームメートからは「たかちゃん」と呼ばれる。「お世話になった人たちに恩返ししたい」という男は、サムライとして覚悟を決めている。