日本は1次リーグE組の第2戦でフィンランドに98-88で勝ち、1勝1敗となった。劇的すぎる大逆転勝利。歴史的な世界大会での1勝だった。

この勝利には、伝説であり、教科書ともいえるあの人気バスケットボール漫画の「SLAM DUNK」が、日本のバスケットボール界に与えた影響も大きいはずだ。

作者の井上雄彦氏もX(旧ツイッター)で「バスケを好きでよかったですよね皆さん!」と投稿した。

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この作品はとにかく名場面、名ゼリフの宝庫だが、井上氏のこの夜の投稿は作中で、ヒロイン赤木晴子が、主人公の桜木花道をバスケットの世界へ誘う「バスケットは… お好きですか?」に呼応しているとも、とることができる。

真意はともかく、それほどまでに話が膨らむ、圧倒的な「SLAM DUNK」の存在感。その事実を痛感する歴史的瞬間でもあった。

 

◆SLAM DUNK(スラムダンク) 週刊少年ジャンプに90~96年に連載されたバスケットボール漫画。作者は井上雄彦氏。神奈川県立湘北高に入学した不良少年、桜木花道が一目ぼれしたバスケット部主将・赤木の妹晴子目当てにバスケットを始め、赤木や流川、三井ら仲間とともに安西監督の下、才能を開花させていく物語。アニメ化もされ、単行本の累計発行部数は1億部を突破、さまざまな漫画賞も受賞した。「あきらめたらそこで試合終了ですよ」「バスケがしたいです」「天才ですから」「左手はそえるだけ」など名言も多数。94、95年にはアニメ映画も公開。「THE FIRST SLAM DUNK」は実に27年ぶりの映画で大ヒット。