日本が歴史的な1勝を挙げた。06年世界選手権(現W杯)1次リーグのパナマ戦以来、17年ぶりの勝利は、欧州勢からの初勝利にもなった。立役者の1人は河村勇輝(22=B1横浜ビー・コルセアーズ)だった。

昨季のBリーグMVPの172センチの司令塔は、25得点9アシスト。10点差を追った第4クオーター(Q)では神懸かり的な3点シュートを4本も決めて、このQだけで35得点を挙げたチームのけん引役となった。

試合は会場に詰めかけたファンへ「今会場にいる皆さんの応援のおかげで、そして画面越しで応援してくれた皆さんのおかげで、劣勢な時間帯たくさんありましたけど、皆さんの声援があったからこそ、乗り切ることができました。ほんとにありがとうございます!」と感謝。

3点シュート攻勢には「ここずっと、最近ずっとシュートが入らなくて、本当にチームに迷惑かけてきたんですけど。チームメート、そして応援してくださった皆さんが心配してくださって、その思いが詰まったシュートだったかなって思います」と振り返った。

大黒柱の渡辺雄太が今大会でも敗戦を重ねるなら代表を引退する覚悟を表明していた。「雄太さんもこの大会にかける思いというのは、皆さんも知ってると思いますし、もう絶対この試合、この大会勝って、絶対引退させたくないっていう気持ちがほんとにあります」と声を張り上げた。その気持ちをプレーでみせた。

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