沖縄などで開催されているバスケットボール男子ワールドカップ(W杯)で31日、日本(世界ランキング36位)が順位決定リーグO組初戦でベネズエラ(同17位)と対戦する。

他の組の結果次第となるが、日本は最短でこの日にアジア1位が確定し、来夏のパリ五輪出場権を手にする。

日本と対戦するベネズエラはW杯は2大会連続5度目の出場。ランキングでは日本よりも格上だが、今大会は1次リーグF組で3連敗。強豪スロベニアに加え、いずれも初出場のジョージア、カーボベルデにも敗れた。

30代のベテランが多いチームは疲労が懸念される。1次リーグ最終戦では、海外経験豊富なマイケル・カレラ、司令塔グレゴリー・バルガスがいずれも負傷欠場。試合後の会見でドゥロ監督は「カレラもバルガスも今大会の残り試合は出られない」と明言した。

欠場が決まったカレラは米モントロス・クリスチャン高出身で、日本代表の富樫勇樹とは元チームメート。現代表チームでは唯一海外でプレーしており、スペインのクラブチームに所属する。

サッカー同国代表チームは「ワイン軍団」の愛称がついているが、バスケットの代表チームは「長身の赤ワイン軍団」と呼ばれる。日本が自力で五輪出場を決めれば1976年モントリオール大会以来48年ぶり。勝利の美酒を、口にできるか。