宇都宮ブリッツェンの小野寺玲(28)が最後に意地を見せ、3位に入った。

4周目から逃げ集団ができたが、宇都宮ブリッツェンのメンバーは誰も加わらず、メイン集団のなかでじっと足をためた。

最終ラップでメイン集団が逃げ集団を吸収し、思惑通りにスプリント勝負に。フォン・チュンカイらのサポートを受けながら、小野寺がスパート。いい伸びを見せたものの、わずかの差で優勝を逃した。

「みんなのおかげでいい位置からスプリントに臨めた。決めきれずに悔しい」

今大会は、序盤のステージでパンクなどのアクシデントに見舞われるなど、いまひとつ乗り切れていなかった。チームとしても個人としても、最終ステージの東京にかけていた。

「初めて東京ステージでちゃんと勝負できた。各ステージで自分自身の成長も感じられ、チームメートともともに戦う気持ちで熱くなれた。自分史上最も納得のいくTOJ(ツアー・オブ・ジャパン)だったと思う」

総合トップテン入りを目指していた谷順成(28)は11位をキープして全ステージを終了。日本人選手では2番目の成績だった。

西村大輝監督は「高い目標を持ってスタートしたため、あとほんのちょっと届かなかったが、選手はみんなよくやってくれた。まだまだこれから選手とともに成長していけたらと思う」と話した。

おもな成績

<1>窪木一茂(チームブリヂストン)2時間22分30秒<2>岡本隼(愛三工業レーシングチーム)<3>小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)以下、宇都宮ブリッツェン=<27>阿部嵩之<38>フォン・チュンカイ<51>谷順成<69>本多晴飛<75>堀孝明

個人総合

<1>ネイサン・アール(豪州=JCLチーム右京)<2>ベンジャミン・ダイボール(豪州=ヴィクトワール広島)<3>岡篤志(JCLチーム右京)以下、宇都宮ブリッツェン<11>谷順成<38>本多晴飛<42>小野寺玲<50>フォン・チュンカイ<78>堀孝明<83>阿部嵩之