今大会がシニアデビューの島田麻央(17=木下グループ)が、78・29点で首位発進した。
冒頭のトリプルアクセル(3回転半)を着氷するなど大きなミスなく滑り切り、「すごく楽しかった。まさかここまで点数が出ると思っていなかったので、すごくびっくりしています」とうなずいた。
昨季までのジュニア時代は39戦無敗。史上初の世界ジュニア4連覇を成し遂げた一方で、自らに「勝たなければ」という重圧を課してきたという。
だが、この日は違った。「ジュニアの時は守る姿勢で緊張していましたけど、今回は攻める立場。チャレンジャーという気持ちの方が大きい」。初舞台の緊張は覚えながらも、「今は何も背負うものがない。失敗しても成功しても、ジュニアの時より気持ちは楽」と最後まで自然体を貫いた。
3回転半は直前の公式練習で成功できず、本番前もダブルアクセル(2回転半)で感覚を確認してから臨んだ。それでも「この試合は守るより攻めたかった」と迷わず挑戦。着氷すると会場から大きな歓声が上がり、「練習では降りられなかったので、まずは降りられて良かった」と安堵(あんど)した。
25日のフリーは「6分間練習の感触を見て決めたい」とした上で、4回転ジャンプと3回転半を組み込むことにも意欲を示した。「シニアらしく、私らしくをテーマに、思い切って滑りたい」。17歳が、新たな一歩を踏み出した。【勝部晃多】


