どーもです。連日紹介してきた本間ゴルフ「T//WORLD TR20」シリーズと追加モデル「同TR21」シリーズですが、今日紹介する「同TR21X」アイアンがオオトリです。見た目では「同TR20P」アイアンがそのままひとまわり大きくなったような印象から、ぶっ飛び系を思わせますが、果たしてどんなアイアンなのでしょうか。早速いってみましょう。

まずは見た目から。

構造的には中空アイアンですが、バックフェースの見た目はシビアな「TR20B」アイアンです！

でもフェースはセミラージで、トゥ・ヒール方向に長め。ちょっと、安心かもｗ　「TR20」シリーズのアイアンでは最も大きなフェースでした。

ソール幅はフェースの大きさに対して適当だと思います。

ネックはセミグース。中空らしいファットなボディですが、やはりコンパクトに見えました。

構えてみるとこんな感じ。トップブレードの厚みは適当かな。さすがにロフトが立って見えますが、中空構造ということもあって、なんとなく安心感もりますね。

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO950GH neo」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角30度、ライ角62度、長さ37インチ、総重量419g、バランスD2。シャフトスペックは、重量98g、トルク1.7、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。

持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップは、太めが好きなボクがちょうどいいと思う感じでした。スチールシャフトなので手ではしならせていませんが、ワッグルしてみるとヘッドの動き型は「TR20P」と同じようなイメージで、素振りしてみてもニュートラルでクセがない感じでした。

実際に打ってみると、この「TR21X」も充分ぶっ飛び系ですが、「TR20P」の実力の前にはちょっとかすむ感じかな。球の上がり方は基本的にオートマチック系で、「TR20P」ほど大きな弾道ではないけど、充分高弾道の弾丸ライナー系で、よりスピン量少なめの強弾道を味わえました。大きな違いは打感で、「TR20P」の“パチン”という弾き感に対してこの「TR21X」は“ムニュッ”とした中空らしい打感で、分厚いインパクトでした。そしてもう１つ感じた差は、ミスヒットの寛容性。「TR20P」よりもより反発エリアが大きいイメージで、打点がバラける傾向が強いボクにとっては、かなりのお助け感がありましたね。

スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら

【3球平均】

HS39.0m/s、初速49.7m/s、打ち出し角18.0度、バックスピン量4326.7rpm、サイドスピン-761.3rpm、飛距離177.7ｙ

【ベスト】

HS39.1m/s、初速49.8m/s、打ち出し角18.1度、バックスピン量3991.8rpm、サイドスピン-1049.7rpm、飛距離179.8ｙ

打感＆打音は前述通りなので割愛!!

弾道はこんな感じで

そのスカイトラックデータはこちら

弾道的には、高弾道ですね。「TR20P」に比べるとほんの少しだけ低く感じましたが、よりスピン量が少ない弾丸ライナー系。この「TR21X」もドーンと大きな弾道を味わえそうなモデルです。

出球傾向は、ボクのスイングでドロー系。オートマチックにつかまるイメージで、つかまりそのものは「TR20P」とほぼ同じような感覚でした。

シャフトフィーリングは、「TR20P」同様のニュートラル。でもヘッドとのマッチングはこの「TR21X」のほうが合っているようなイメージでした。より振りやすかったですね。

今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40～42m/s辺りにオススメ。「TR20P」と同ロフト設定なので、この「TR21X」もぶっ飛び系を意識していると思いますが、ボクが打った限りでは、球の上がり方も飛距離もやや抑えられていた感じ。プレーヤーメリットとして最大の差は、ミスヒットの寛容性かなと思います。まあ、いずれもぶっ飛び系でドーンと大きな弾道を得られるアイアンであることは間違いありません。その上で、ボクのように打点がバラける傾向が強い方にオススメですね！