どーもです。テーラーメイドのアイアンですが、まだ試打出来ていなかった3モデルを試打できました。今回試打したのは「P770」「P7MC」「P7MB」ですが、見た目的にはアスリートモデルで、構えただけで背筋が伸びそうなオーラのあるアイアンばかりでした。特にマッスルバックの「P7MB」は「ボクに打てるのかな?」って感じでした。とはいえ、かなりご機嫌なモデルばかり!! というわけで、まずは「P770」アイアンからいってみましょう。


まずは見た目から。


「P790」アイアン同様バックフェースはツヤ消しで、厚みのある部分がほぼ二等辺三角形でした。山の頂点部分がちょうどスイートスポットになりそうなイメージで、下側に外す分には打感も柔らかそうなイメージでした。

フェースはコンパクト。「P790」に対しても、やや小振りかな。ネック側の縦幅が「P790」よりも気持ち低めで、その分トゥが立っているような印象でした。

ソール幅はフェースに対してやや広めなイメージ。「貫通型スピードポケット」も健在!

ネックはほぼストレート。「P790」同様の中空構造で、ヘッド内部にはより軽量化したスピードフォームを充填。これにより、フェースの反発を落とすことなく、打感&音を向上させているようです。

構えてみるとこんな感じ。小顔系アイアンのわりにはトップブレードの厚みが確保されていました。「P790」よりにもトゥが立った感じで、つかまりが良さそうなイメージを受けます。

今回試打したのは、スチールシャフト「ダイナミックゴールドEXツアーイシュー」S200装着モデルの#7。スペックは、ロフト角33度、ライ角62.5度、長さ37インチ、総重量442g、バランスD2。シャフトスペックは、重量131g、トルク未発表、元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはしっかり重量級。でも意外とそれほど重さを感じませんでした。グリップは太め好きなボクが持っていい感じの太さ。スチールシャフトなので手でしならせてはいませんが、素振りした感覚では振り抜き感がいい感じ!


実際に打ってみると、打感がめっちゃご機嫌です!! これだけシャープなモデルですが、バックフェースのスイートエリアの厚みに加え、スピードフォームの影響か、めっちゃマイルド!! いわゆる上級者が好きそうなフェースに乗る感覚で、操作性も意識しやすいイメージでした。ボクのエースアイアンと同ロフトですが、飛距離はデータ上2~3y飛んでいました。しかも奇跡的な弾道のそろい方でしたわ~!! まるで1球しか打っていないような結果に、ボク自身ビックリでした。「P790」よりもややシビアな面はある印象でしたが、このクラスのアイアンとしては扱いやすさも意識したアイアンだと思います。それは、ボクレベルで弾道がそろっていたことが何よりの証明かと思います。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。


【3球平均】

HS38.2m/s、初速48.7m/s、打ち出し角20.7度、バックスピン量4905.0rpm、サイドスピン-753.8rpm、飛距離169.4y

【ベスト】

HS38.4m/s、初速48.9m/s、打ち出し角20.9度、バックスピン量4811.6rpm、サイドスピン-692.1rpm、飛距離170.8y


打感はめっちゃマイルド。フェースの乗り感を存分に感じられると思います。音は小気味のいいシャッター音。いずれも、上級者およびアスリートがいかにも好きそうな感じでした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックの弾道データがこちら。


弾道的には高弾道。ロフト角を考えれば上がり方は妥当だと思います。スピン量の計測値的には4900rpm辺りで安定していたので、マイアイアンとほぼ同等ですが、見た目ではロースピン系の強弾道イメージでした。


出球傾向は、ボクのスイングでいい感じのドロー系。ある程度操作性も意識しているような印象ですが、決してシビア過ぎない感じ。意図しないスイングのミスに反応するほどではないことは、証明できていると思いますw


シャフトフィーリングおよび振り感ですが、ダイナミックゴールド(以下DG)好きなボクですが、普通のDGとこのDG EXツアーイシューの差が分かりません(汗)。季節のせいかしなり感もほとんど感じなかってけど、その分シャープに振れる印象ではありました。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低でもHS43m/sは欲しい感じかな。「P790」よりもよりアスリート向けテーストが強い印象ですが、決してシビア過ぎないモデル。払い打ち系でも球は上がりそうですが、このアイアンの性能をより引き出すには、最低限ダウンブローで打てる技術は必要に感じました。スイングのミスをある程度はクラブがカバーしれくれるような印象もありましたが、いわゆるオートマチック系とは確実に違う印象かな。個人的には結構好きなフィーリングで、これだけ弾道がそろうとちょっとテンションあがっちゃいますよねw

<テーラーメイド「P770」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:10▽操作性:9▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:【#3~#7】ボディ=軟鉄(8620)+タングステン、フェース=クロモリ綱(4140)【#8~PW】ボディ=軟鉄(8620)、フェース=クロモリ綱(4140)

■シャフト(重量/トルク/調子):「ダイナミックゴールドツEXツアーイシュー」(S200=131g/未発表/元調子)、「NSPRO MODUS3 TOUR105」(S=106.5g/1.7/元調子)。

■価格:6本(#5~PW)セット15万6000円、単品(#3、#4)各1本2万6000円。※税込み