黄金世代の実力派女子プロゴルファー大里桃子(24=伊藤園)が100切りを達成し、アベレージ90台を目指すアマチュアゴルファーにヒントを伝授するゴルフレッスン「『ちゃんもも先生』目指せアベ『90』台」。大里プロの技を、マネジメントを手がけるスポーツインダストリーのゴルフスクールダイレクター新井真一プロ(58)が分かりやすく解説します。今回はパター編として「プロの技と基本的な打ち方」について、お届けします。(以下、敬称略)
「パット・イズ・マネー」。このゴルフの格言を耳にしたことのあるアマチュアゴルファーも多いはず。でもこれ、実は和製英語で、その元になったとされるのが1930~50年代に活躍した南アフリカのプロゴルファー、ボビー・ロックが発した「Drive for show、Putt for dough」(ドライバーはみせるために、パットはお金のために)だ。この意訳が「パット・イズ・マネー」を生み出したとされている。当たり前だが、プロの試合や競技ゴルフには、OKパットはない。仮にカップ手前1センチで止まったとしても1打となる。つまり、カップインしない限りホールアウトすることができず、プロにとっては賞金から遠ざかることになる。
新井 大里プロがパターで気を付けていることはありますか?
大里 ん~、何かありますかね? 自分が打ちたいと思ったところに打てればいいと思いますが…。
新井 例えば、距離感はどのように作っていますか? 歩測する方もいます。
大里 私はしません。見た目です。
感覚派の大里プロだが、まずはルーティンを実際に披露してもらった。
大里 私の場合、ボールをセットしたら2歩くらい下がって、後ろからラインを確認します。ラインが決まったら(実際にボールを打つスタンスの少し後ろで)素振りで距離感のイメージを作って、あとは打つだけです。
新井 振り幅のイメージを決めたら、あとは迷わずに打った方がいい?
大里 そうですね。
「パターに形なし」という言葉もあるが、もちろん基本となる形はある。
新井 ボールの位置はどうですか? パターだと、目の真下に置くとかいわれます。
大里 私も目の真下ですね。
新井 目の真下はパッティングラインがブレにくいですよね。離れすぎるとストロークのアークが大きくなってしまうし、近すぎても振りづらくなります。また、最近ではさまざまなグリップスタイルがありますが、大里プロはどんなグリップですか?
大里 私は4種類ぐらいあって、その場の雰囲気で変えて打っているので、独特です。大体1つの握り方の人が多いと思いますので、自分に合ったグリップで自信をもってやっていただければいいと思います。
新井 どんなグリップなのかを見せていただけますか?
大里 「順手」「クロスハンド」「クロー」「逆クロー」です。
新井 なるほど。右手を使いすぎるタイプにはクロスハンドが比較的いいですよね。
大里 そうですね。右手の影響は少なくなると思います。
新井 左手の甲をカップに向けてストロークするので。
大里 引っかけにくいですね。
新井 バックスイングで右の手首を使いすぎてしまう人には。
大里 クローですね。
新井 グリップによって、自分の欠点をちょっと補うことができる。
大里 そうですね。ミスが続き、それに傾向があれば、それをカバーできるグリップもあるので、試してみる価値はあります。
新井 パターはスコアの40%を占めているといわれているので、すごく重要な要素です。自分に合ったグリップや打ち方を見つけるため、いろいろ試してみるのもいいと思います。あとは自分のルーティンを決めて打ってみてください。
仮に18ホールを全て2パットで上がれれば36パット。平均スコアが100だとすれば、パットが占める割合は36%となる。フィジカル面を考えれば、飛距離アップは難しいかもしれない。だが、3パットを減らし、全ホール2パットは不可能ではない。アベ90台を目指すなら、まずは「36」パットを目指してみるのも手だ。
◆取材・構成 川田和博
◆撮影 浅見桂子
◆協力 飯能グリーンCC(埼玉)









