渋野日向子(22=サントリー)が2位に3打差をつけ、予選を首位で通過した。各選手が伸び悩む中、2位で出て6バーディー、2ボギーでベストスコアの67。4つ伸ばして通算7アンダー、135とした。昨年のAIG全英女子オープンに続き、日本人初のメジャー2勝目が現実味を帯びてきた。メジャーで最多の19人が出場した日本勢は、渋野や6位の笹生優花ら9人が予選通過。10人は予選落ちとなった。

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渋野の快進撃は、今回の会場、チャンピオンズGCも関係しているように見える。昨年、AIG全英女子オープンを勝ったウォーバーンGCのような、両側を林に囲まれたコースは、日本のコースにも似て、渋野の快進撃を後押しした。

練習ラウンドで回った原英莉花は、フェアウエーが北海道(ニトリ・レディース)のコースと似ているという指摘。今回も全英と同じような雰囲気が感じられる。難コースと言われ、海外の有力選手のスコアが伸び悩む中、渋野とコースの相性はいいと感じた。

グリーンも芝質こそ違うが、渋野が復調し3位に入ったツアー選手権リコー杯の会場、宮崎CCと硬さなどが似ているという指摘もある。パッティングで苦しんだ渋野がようやく繊細なタッチをつかみ、好成績につなげた。その勢いをそのまま、全米のコースに違和感なく持ち込みスコアにつなげている。

ショットの精度が上がり、パットのタッチも大きく進化した渋野が、決勝ラウンドのサイプレスクリークをどう攻略していくか。昨年の渋野のゴルフ取材したときのような、ワクワク感が戻ってきた。【ゴルフ担当=桝田朗】