<高校総体:バドミントン>◇17日◇青森・青森県武道館

 バドミントン男子団体で、旭川実(北海道)が準優勝に輝いた。7連覇の埼玉栄に決勝で0-3の敗退も、同種目の北海道勢としては59年の帯広三条以来、52年ぶりの決勝進出だった。53年北海以来の優勝は惜しくも逃したが、同校は同種目で初の表彰台に上った。

 最上級生たちが意地を見せた。初戦から決勝まで全5試合は、いずれも3年生が出場。主にダブルスで出場した世代別日本代表の渡部大主将と川原共生ペア、シングルスの松倉武嗣らがしっかりと勝利を挙げて勝ち上がった。下苧坪(しもうつぼ)英雄監督(53)は「目標は決勝だったので果たすことができた」と話した。

 3年生だけで練習後に自主練習をすることも多く、日頃から言いたいことを言い合える仲で、試合中も互いにアドバイスをし合いプレーを修正。持ち前のチームワークの良さも勝ち上がる要因になった。渡部主将は「雰囲気も良く、最後まで集中して戦うことができた」と笑顔で振り返った。

 今日18日からはダブルス、19日にはシングルスと戦いは続く。両種目で優勝候補の渡部主将は「これをバネに個人戦でも勝ち上がっていきたい」と選手の思いを代弁した。勢いに乗る旭川実の選手たちが、個人戦でも上位進出を狙う。