<陸上:高校総体近畿大会>◇第2日◇14日◇奈良・鴻ノ池陸上競技場◇男子100メートルほか

 

 男子100メートルで、日本人初の9秒台が期待される桐生祥秀(よしひで、17=京都・洛南高3年)が決勝を、大会記録を4年ぶりに0秒17更新する10秒17(向かい風0・2メートル)で制し、2年連続2度目の優勝を果たした。この日4本目のリレー種目終了後、報道陣の取材に対応し「(10秒)1台が出て良かった。日本選手権で見つけた課題を、うまく(消化)できました」と話した。10秒17はセカンドベストの好タイムだった。

 桐生は予選は10秒61(追い風1・7メートル)の第6組1着(全体2番)、準決勝は10秒40(追い風0・3メートル)の第3組1着(同1番)で決勝に進んでいた。

 桐生は4月29日の織田記念国際で、日本歴代2位の10秒01をマーク。日本記録に0秒01と迫り、ジュニア世界記録に並ぶ記録で、9秒台が期待されている。先日の日本選手権でも2位に入り、8月10日開幕の世界陸上モスクワ大会の日本代表入りを果たしている。

 近畿大会の2年連続短距離2冠をかけ、桐生は第3日の15日には男子200メートルに臨む。