全日本柔道連盟(全柔連)は27日、ロンドン五輪で日本勢唯一の金メダルを獲得した女子57キロ級の松本薫(フォーリーフジャパン)が古傷の右上腕の状態が思わしくないため、グランドスラム東京大会(30日~12月2日・国立代々木競技場)を欠場すると発表した。

 松本は08年に右上腕を骨折。ボルトを埋めていた患部が炎症を起こしたため22日に除去手術を受け、約1カ月の安静加療を要すると診断された。五輪後の実戦復帰は来年以降に持ち越しとなった。

 ロンドン五輪男子66キロ級銅メダルの海老沼匡(パーク24)も左肩痛で欠場する。19日の練習中に負傷し、3カ月の治療を要すると診断された。一昨年の世界女王で52キロ級の西田優香(了徳寺学園職)は右肘、講道館杯を制した男子100キロ超級の原沢久喜(日大)は左肘の負傷で欠場する。