女子高生の“ラガール”コンビが、五輪へ1歩踏み出した。あす4日から東京・秩父宮で行われる7人制ラグビー男子の国際大会「東京セブンズ」で、女子日本代表「サクラセブンズ」はオランダ代表と親善試合(4、5日)を行う。今回、CTB清水麻有(17=東農大二高)、SH野田夢乃(17=福岡高)が高校生として初めて日本代表に選出された。女子セブンズの国際試合が日本で行われるのは初めて。

 2人の現在の目標は16年のリオデジャネイロ五輪。野田は体づくりのため、ここ2年で体重を10キロ増やした。休日は1時間ごとに、学校では休み時間のたびにおにぎりを食べる。「筋肉がつくのがうれしい。あと5キロは増やしたい」。日体大、日本IBMでプレーした父を持つ清水は、高崎中3年のときに陸上のジャベリックスロー(小中学生のやり投げ)で全国大会に出場した経験を持つ。「鍛えて腕が太くなるのがうれしい」と、スポーツウーマンらしさ全開だ。

 浅見敬子ヘッドコーチ(37)は「高校生ではずばぬけている。大きい相手でもプレッシャーを感じずやってほしい」と言う。「緊張します」と初々しい2人がリオ五輪、東京五輪へ向け、実績作りに挑む。