国際パラリンピック委員会(IPC)のクレーブン会長は14日、英国のグラスゴーで共同通信の取材に応じ、巨額のコストに一部で批判が集まる2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアム、新国立競技場の建設計画について「最も重要なのは選手と観客が利用しやすいこと。競技が成功することも鍵になり、それには一定水準の競技場が必要だ」と語り、利便性と競技設備の充実を重視している考えを示した。

 同会長は建設計画を「決めるのは日本」とした上で、五輪・パラリンピックが行われる期間「日本は世界の注目の的になる」と指摘。「国の能力を示す象徴的な競技場を建設したいのも分かる」と計画に理解を示しつつ「コスト削減は常に考えるべきだ」と話した。