日本、欧州、北米の3地域が団体戦形式で争うフィギュアスケートのジャパンオープンは、10月1日にさいたまスーパーアリーナで開催される。前日となる9月30日に会場での前日練習があり、日本勢が参加した。

 男子で昨季の世界選手権7位、4月の国際大会では史上初の4回転フリップを決めた宇野昌磨(18=中京大)は、タンゴで踊る今季のフリーの曲を流して精力的に滑り込んだ。大会はショートプログラムがなくフリーのみ。「後半はボーカルもあって盛り上がる。曲に負けないように精いっぱい踊るので、みなさんに全体を見ていただきたい」と見どころを説明。1回跳ぶ予定の4回転フリップについては、「調子が良いときに試合が合えばいいですけど、悪いときにきたときにどのように対処するかがすごく課題。今回は成功させたい」と意気込んだ。

 女子で全日本女王の宮原知子(18=関大)は、「宇宙」がテーマの新フリーを披露。4つの楽曲を組み合わせた音に滑りをのせるため、「それぞれで、それぞれの表現をしたい」。今季がシニアデビューとなる樋口新葉(15=東京・日本橋女学館高)は「世界のトップのスケーターと戦うので、気を引き締めてやる。力が入りすぎずに、伸び伸び滑りたい」と笑顔もまじえながら心待ちにした。