サントリーがクボタに38-0で快勝し、開幕から無傷の9連勝とした。9位に沈んだ昨季からの巻き返しのため強化したFW陣が引っ張った。12-0の前半24分には、今季初めてモールでトライを奪った。セットプレーの乱れが不調につながった昨季の反省から、全体練習の前後にFW陣が自主的に集まって鍛えた。プロップ畠山が「BKがグラウンドに出てくるときには、すでにへろへろになっている」と苦笑いしたほど追い込んだ成果が9試合目でようやく出た。

 モールの中心となるロックの真壁は今季初めてフル出場。今年5月に持病があった心臓のバイパス手術を受け、今夏はリハビリからのスタートだった。右脚のケガも重なり、今季の出場は長くて70分程度。試合後は腰に手を当てて立ち尽くすのが精いっぱいだった。試合後は笑顔に戻り「モールは250回くらいは練習した。本当にうれしい」と冗談交じりに喜んだ。