羽生結弦(22=ANA)が、男女通じて史上初の4連覇を達成した。

 フリーでミスが重なり187・37点と失速したが、今季世界最高点の106・53点を出したショートプログラム(SP)との合計293・90点で優勝した。「すごくうれしい」と4連覇を喜ぶ一方、課題の残るフリー3位という結果には「まだ自分の実力がないと思った」と悔しがった。

 今季の挑戦である、4回転4本のジャンプはそろえられなかった。最初の4回転ループ、続く4回転サルコーは美しく成功。だが、後半に予定していた4回転サルコーと3回転トーループの連続技は、4回転で転倒し、2本目のジャンプをつけられず。単発の4回転トーループは成功も、他のジャンプでもミスが重なり、得点は伸びなかった。試合後は「今自分の中では反省点だらけ。どうしたら跳べたか分かっている。これから全日本に向けてやっていきたい」とすぐに2週間後の試合へ気持ちを切り替えていた。

 10月のオータムクラシックから数え、これで今季4戦目。SP、フリーともにノーミスの演技はできておらず「前半戦は最悪だった。めちゃくちゃ悔しい」と振り返った。4回転ジャンプ4本を入れた難度の高いフリー構成は、五輪が控える来季に完成させればと構えていたが、悔しさから「今季後半には完成させたい」と意気込んだ。