平昌五輪出場を決めている女子日本代表「スマイルジャパン」が、本番で対戦する韓国相手に苦戦した。

 世界ランク7位の日本に対して韓国は23位。開始1分52秒に、FW久保英恵(34=西武)が先制し、一気に圧倒するはずが、第2ピリオドは無得点。先制から40分以上経過した第3ピリオド3分30秒にFW寺島奈穂(23=Daishin)がようやく2点目、同13分22秒にFW小野粧子(35=御影グレッズ)が3点目を決めた。

 1-0の時間が続き「氷上のこじはる」ことGK藤本那菜(27=ボルテックス札幌)は「ちょっとドキドキした。でも、結果的に3点とって無失点に抑えたのはチームの力。韓国はチャレンジャー精神でぶつかってきたのに対し、日本はその気持ちが少し足りなかった。平昌五輪では圧倒して勝てるようにメンタルも含めて準備したい」と課題を挙げた。

 シュート数は47対19と試合を支配し、2戦9発無失点で勝利したが山中武司監督(46)は「不満ですね。もっと圧倒して勝ちたかった。何も考えず完封して圧倒するはずが3点しか取れなかった。韓国が強化しているのを感じた」と振り返った。