2月のグランプリ・デュッセルドルフ大会男子100キロ超級で優勝した影浦心(21=東海大)の弟の力(2年)擁する新田高(愛媛)が、3回戦で国東高(大分)に敗れた。

 男子団体は5人制勝ち抜き戦。169センチ、103キロと兄より一回り小さい中堅の力は、同じ中堅の中込に開始2分2秒で出足払いで一本。次の副将泉川には僅差で負けた。「前に出ることができなった。気持ちも前に出ていなかった…。個人戦は出場できず、団体戦にかけていたので本当に悔しいです」と肩を落とした。

 前日19日には心からLINE(ライン)で「頑張れよ!!」とメッセージが届いた。目標とする選手を「お兄ちゃん」と言う力にとって、3回戦敗退は悔しい結果となった。心が帰省すると組み手練習をする。「投げられる気がしない。お兄ちゃんと組んでもっと体も筋力アップもしないといけないと毎回思う。やることはたくさんあります」と実力差を痛感している。兄弟の共通する好きな食べ物は肉だ。「たくさん稽古して、肉を食べて、世界で活躍できるような強い柔道家になりたいです」と、自らを奮い立たせた。