東京都などは29日、国際オリンピック委員会(IOC)との合同会議で、2020年東京五輪・パラリンピックでお台場、有明、青海(あおみ)の臨海地区を若者をターゲットにしたエリアと位置づけ、ファッションやダンスなどの若者文化にも親しめる空間として整備する計画を報告した。

 IOCはスケートボードやスポーツクライミングの会場となる「青海アーバンスポーツ会場」では、競技運営でも若者に好まれる音楽などを駆使したエンターテインメント性を求めており、大会組織委員会の森喜朗会長は「革命的な議論」と述べた。

 東京大会では「五輪公園」を整備しないため、IOCは代わりに大勢の人が集まれる空間を求めている。こうした「祝祭空間」はほかに都内2カ所に設ける予定で、浅草、池袋、新宿、渋谷など7エリアが候補に上がっている。

 トライアスロンのコースは、レインボーブリッジを通るコースと通らないコースの2案を検討していることが報告された。大会開幕前のIOC総会の開会式は千代田区の国立劇場で行うことも決まった。