世界王者の意地を見せる。柔道男子100キロ級世界選手権(8~9月、ブダペスト)代表でグランプリ・フフホト大会(中国)優勝の羽賀龍之介(26=旭化成)が3日夜、羽田空港に帰国した。

 銅メダルを獲得したリオデジャネイロ五輪後、初の国際大会となったが得意の内股で2試合勝利するなど好調をアピール。決勝では16年グランドスラム・東京大会の覇者、デニソフ(ロシア)を下した。「(内股が)警戒される中、体現出来たので自信が強まった。久々に海外の審判や会場の雰囲気なども感じられて良い経験になった」と振り返った。

 世界選手権では2連覇を目指す。15年世界選手権前にはグランドスラム・バクー大会に出場したが5位に終わった。「あの時は葛藤もあったけど優勝した。今回はおごりなく、気を引き締めてさらにレベルアップしたい」。優勝者に与えられる赤ゼッケンを死守するという強い思いもあり「他の選手とはモチベーションが違う。厳しい戦いになるだろうけど結果にこだわりたい」と、2カ月後の本番に向けて戦闘態勢に入った。