験かつぎとなるか!? 柔道の世界選手権(ブダペスト)男子100キロ級金メダルのウルフ・アロン(21=東海大)が世界選手権前に胸毛を刈った経緯を明かした。

 5日、男女日本代表らとともに成田空港に帰国。ウルフは試合3日前に、胸毛をバリカンで刈って初優勝した。「現地で周りから『胸毛は刈らないの?』と言われて…。減量でストレスもあり、胸毛を刈ったら勝てました」と明かし、「今後は大舞台前に刈ります。験かつぎになりそうです」と満面の笑みを見せた。

 全6試合中、4試合は延長戦で勝利した。持ち前のスタミナと根性を存分に発揮した柔道を体現した。「これまでの稽古やトレーニング量が自信になった。ここからが本当の闘い。弱い部分をなくして、先輩、後輩を倒して東京五輪に挑戦したい」と気を引き締めた。

 会見後には、一般女性からサインを求められた。女性のスマートフォンに英語でサインを書いて、握手した。「金メダル効果ってすごいですね」とにやけていた。先月、全日本柔道連盟アスリート委員会から世界選手権の男女代表9人に渡された名刺代わりのポストカードを女性に手渡すのを忘れて「バッグの中にあったのに…しまった!!」と反省して、帰路に就いた。