本田真凜(16=大阪・関大高)が、鮮烈なシニアデビューを飾った。ショートプログラム(SP)首位で迎えたフリーは、標高約1300メートルの難条件で酸欠になりながらも大きなミスなく滑り切り、131・52点、合計198・42点で優勝。平昌五輪シーズンを最高の形でスタートした。

 平昌五輪フィギュアスケート女子シングルの日本の枠は3大会ぶりに2枠に減り、本田にもこれから激しい代表争いが待ち受けている。選考は12月の全日本優勝者が最優先。残りは全日本2、3位や全日本覇者を除くグランプリ(GP)ファイナル日本勢上位2人、世界ランキングなどから総合的に判断される。GPシリーズのスケートカナダ、中国杯に出場する本田は、まずはその2大会で表彰台に絡む活躍が必要となる。その上でGPファイナル、全日本選手権で上位進出を目指す。ライバルは全日本3連覇中の宮原、2月の4大陸選手権を制した三原、15、16年全日本2位の樋口、本田同様に今季からシニアに転向した坂本、白岩らになりそうだ。