アイスダンスの村元哉中(かな)、クリス・リード組(木下ク)が、フリー96・63点、合計159・30点で2位に入り、この種目での18年平昌五輪出場枠を獲得した。既にシングル男子3枠、女子2枠を確保する日本は、2大会連続の団体戦出場を確実にした。

 出場枠を逃せば自らの五輪への道だけでなく、日本の五輪団体出場も遠のく。期待と重圧を背負ったアイスダンスの村元、リード組を支えたのは揺るぎない自信だった。24歳の村元は「努力は裏切らないと思った。練習の成果を出せた」。自己ベストを塗り替える最高の滑りで、日本に平昌行きの切符をもたらした。

 坂本龍一の2曲で滑るフリーは、結成3季目を迎えた2人の歩みを「桜」になぞらえて表現した。つぼみが芽吹き始めた当初は、言い合いをしたこともあった。リードは度重なる膝の故障に苦しめられてきたが、村元は「今季はけががなく、1日も休まずに練習してきたことが自信につながった」と着実な成長を感じ取っていた。

 3度目の五輪を目指すリードは「日本は男女がとても強い。団体でメダルが取れるようにチームジャパンを支えたい」と言った。