打倒、阿部一二三!! 柔道のグランプリ(GP)ザグレブ大会男子66キロ級金メダルの橋口祐葵(23=パーク24)が3日、成田空港に帰国し、世界選手権の同級金メダリスト阿部一二三(20=日体大)にライバル心を燃やした。

 橋口は今夏の世界選手権で圧倒的な存在感を見せた阿部について「東京五輪に向けて勝つつもりでいるし、勝たないといけない。早く対戦したい」と、ライバルへの追撃姿勢を見せた。昨年11月の講道館杯全日本体重別選手権では阿部を準々決勝で破るなど対戦成績も過去2勝3敗で「苦手意識はない」と強調した。

 世界選手権は団体戦代表として1度は選出されたが、6月に東京五輪を見据えた男女混合団体のみの実施が決まり、66キロ級が当該階級でないため外れた。「試合は悔しくて(テレビで)見ませんでした。終わったことは忘れて、目の前の試合に1つ1つ勝って、来年こそは世界選手権に出場したい」と意気込んだ。

 国際大会の優勝は14年GPアスタナ大会以来。「得意技の袖釣り込み腰に頼らず、自分の柔道が出来た」。パーク24には世界選手権男子60キロ級金メダルの高藤直寿(24)や同73キロ級金メダルの橋本壮市(26)らがいる。「世界レベルの選手たちと稽古が出来ている。勝ち続けるために、出来るだけ多くのものを吸収したい」と前を向いた。