日本ハンドボール協会が28日、再始動した。同協会はこの日の理事会で新会長に湧永製薬社長の湧永寛仁氏(44)を選出。副会長に福地和彦氏(63)吉田実氏(64)専務理事に強化本部長兼任で田口隆氏(56)を決めた。湧永新会長は「まず信頼回復。子どもたちが夢を持てるハンドボール界にしたい」と話した。

 新体制は6月に決まるはずだったが、一部役員に対する解任動議などで4カ月遅れた。理事会では一連の騒動を検証し、関係各機関に報告するための特別倫理委員会の設置を決定。開幕まで1000日の東京五輪、19年の熊本女子世界選手権に向けて田口氏は「不安を抱えながらも、選手たちは頑張ってくれた。現場に支えられた」と選手に感謝した。