東地区1位の秋田ノーザンハピネッツは86-81で同5位の青森ワッツを振り切り、リーグ最速の30勝目を挙げた。ナイジェル・スパイクス(28)がアリウープ(空中ダンク)2本を含む17得点9アシストで勝利に貢献。リーグ単独首位をキープした。

 発足2年目のBリーグで34試合目での30勝達成はB1を含めて最速だ。前日3日、5ファウルで第4Q途中に退場し、計4得点に終わったスパイクスが同じ最終Qで奮起した。同2分半過ぎと3分半過ぎ、PG中山拓哉(23)からのロングパスをリング上で空中でキャッチしてそのままゴール。約6分間出場の第4Qだけで8点を挙げ、追いすがる相手を突き放した。試合後はMVP獲得。チームカラーのピンク一色のブースターに「アリガトウゴザイマス。クレイジー・ピンク、サイコ-」と感謝した。

 チームは残り約5秒、84-81の3点差まで迫られたが、試合巧者ぶりを発揮した。同Qだけでフリースロー計12点を挙げ、1度もリードを許さず逃げ切った。堅守がチームを支える。34戦で計2566得点はB2リーグ18チーム中12位だが、計2244失点は断然1位。今季最多失点(83失点)に続くワースト2位の失点に、ジョゼップ・クラロス・カナルスHC(48)は「80失点は多すぎた。勝つことの大変さを気づかされた部分が多い」と引き締めた。【佐々木雄高】