バレーボールのVプレミアリーグ男子ファイナル6開幕前日会見が9日、東京・大田区総合体育館で行われ、レギュラーラウンド(RR)上位6チームの監督、選手がリーグ制覇へ向けて決意、抱負を語った。10日に同体育館で開幕し、3週にわたって土、日曜日に試合が開催される。

 8チーム3回戦総当たりのRRを18勝3敗、勝ち点52の1位で勝ち上がったパナソニックが優勝候補1番手。しかし、川村慎二監督(39)は4季ぶりの王座へ「ファイナルの戦いはまったくの別ものと思っている。厳しい戦いになるが目の前の試合を全力で勝ちにいきたい」と慎重な姿勢を崩さなかった。エース清水邦広(31)も合わせるように「何が起こるか分からないので1戦1戦を全力で戦っていきたい」と表情を引き締めた。

 12月に全日本選手権を5年ぶりに制したパナソニックは1月末のRR終了後、選手全員のコンディション調整とサーブの再強化をテーマにファイナル6へ準備を進めてきたという。清水は「心理戦でも相手に負けないように、上回れるようにしたい」と精神面の充実もポイントに挙げた。

 ファイナル6にはパナソニック以下、RRの順位順に豊田合成(15勝6敗、勝ち点41)、東レ(14勝7敗、同38)、JT(12勝9敗、同37)、サントリー(8勝13敗、同28)、ジェイテクト(8勝13敗、同25)が進出し、5セットマッチの総当たり戦を行う。RRと同様、4セットまでの勝利で勝ち点3、敗戦は同0、フルセット勝利は同2、敗戦は同1の勝ち点制で争われる。パナソニックに勝ち点5、以下RRの順位に従って4、3、2、1点の勝ち点アドバンテージが与えられ、6位ジェイテクトは0点。1位チームはファイナルに進出し、2、3位は2試合制のファイナル3でファイナル進出を争う。

 以下、会見出席選手のコメント。

 豊田合成・古賀幸一郎(33)勝ち点4をもらっているので、その優位性を生かしたい。いい形で勝ち点をプラスしていきたい。

 東レ藤井直伸(26)東レらしい気迫を前面に出した戦いをしたい。

 JT山本将平(26)結束力のあるチームになってきたと思う。観戦する人に楽しんでもらえる試合をしたい。

 サントリー米山達也(31)自分たちの力を信じ、出し切れるように戦っていきたい。

 ジェイテクト浅野博亮(27)若い力がかみ合ってきて攻撃力が上がっている。いい結果が出せると思う。

 <男子ファイナル6日程>▽10、11日=東京・大田区総合体育館▽17、18日=福岡市民体育館▽24、25日=大阪市中央体育館

 女子ファイナル6も男子と同様のシステムで10日、島津アリーナ京都で開幕する。出場チームは久光製薬(21勝0敗、勝ち点61)、JT(13勝8敗、同40)、トヨタ車体(11勝10敗、同32)、デンソー(11勝10敗、32)、NEC(8勝13敗、同26)、東レ(8勝13敗、同24)

 <女子ファイナル6日程>▽10、11日=島津アリーナ京都▽17、18日=津市産業スポーツセンター・サオリーナ▽24、25日=川崎市とどろきアリーナ