レスリングの名門、日体大の松浪健四郎理事長(71)が10日、パワハラ騒動の渦中にある伊調馨(33)に練習場所を開放する意向を示した。日本レスリング協会副会長でもある松浪氏は日体大卒業式の後、同大のレスリング場で伊調が練習していたことを明かし「うちはオープンだし、女子選手もいる。いつでも来ればいい」と歓迎した。

 8日の協会理事会後は馳浩副会長(56)らに対応を任せてノーコメントを貫いたが騒動の背後にあるのが「日体大対至学館大」という一部の報道には、日体大のトップとして「そんなことはない」と一笑。日本協会が騒動発覚直後に出した「パワハラはない」というリリースには「なぜ、そんなものを出したのか。すぐに調査する、でよかった」と疑問を呈しながら「伊調や田南部が(協会の)聞き取りに応じてくれるかが心配。(内閣府と)2カ所からの調査は受けないかもしれない」と話していた。