バスケットボール日本代表候補で8月から米国留学する田中力(15)が9日、U-16アジア選手権(中国)から成田空港に帰国し、「バスケットボールのレベルの高い米国の中でもトップクラスのIMGアカデミーでスタメンを取れるように頑張る」と米国挑戦への決意を新たにした。

 米国の大学進学も視野に、将来的な目標はNBAに置く。「東京五輪も出て活躍したい」とプレーに磨きをかけ、2年後の五輪も見据える。NCAA1部ゴンザガ大でプレーする八村塁(20)にも報告済みで「八村さんからは『頑張れよ』と言われた」とも明かした。

 米フロリダ州にあるIMGアカデミーは、テニスの錦織圭も修業したスポーツ選手の養成学校。田中は新天地での生活に期待をふくらませ「錦織さんは最後までギブアップせずに残った。僕もずっとバスケをやっていきたい。いつか錦織さんにも会ってみたいですね」と穏やかな表情を見せた。

 U16-アジア選手権では6位で、上位4チームに与えられるU-17W杯出場を逃す結果となった。「U-16のチームのみんなと勝ちたかった。世界と戦って、ミドルシュートとかアウトサイドが大事になってくるなと思った」と悔しさと収穫を口にした。