バスケットボールの米国・ゴンザガ大でプレーする八村塁(20)が、日本代表候補に入ることが決まった。

 18日、日本バスケットボール協会はワールドカップ(W杯)アジア1次予選オーストラリア戦(6月29日、千葉ポートアリーナ)、台湾戦(7月2日、台湾)の参加に向け、八村が一時帰国することを発表した。

 W杯アジア1次予選を戦う男子代表は、オーストラリア、フィリピン、台湾との4チーム中3位以内に入れば2次予選への進出が可能だが、現在4連敗中で2試合を残しB組最下位。東京五輪で開催国枠が与えられる目安は、W杯で16強とされており、アジア予選の突破は東京五輪出場に向けても重要な意味を持つ。

 アンダーカテゴリーの代表や全米大学選手権(NCAAトーナメント)で活躍の実績がある八村を招集し、2次予選進出を目指す。7日には男子代表のフリオ・ラマス監督(53)も招集を明言し、「少しでもサイズのアップグレードをはかりたい」と明かしていた。

 3月から4月にかけて開催された全米大学選手権では、八村の所属するゴンザガ大は8強入りは逃したものの、八村は3回戦で同選手権で初めて先発。自己最長の36分プレーし、16得点、9リバウンド、2ブロックショットと奮闘した。

 6月15、17日に行う韓国との強化試合の出場については未定という。

 ◆八村塁(はちむら・るい)1998年(平10)2月8日、富山市生まれ。奥田中からバスケットボールを始める。宮城・明成では入学直後から主力。13年U-16日本代表でアジア選手権3位。14年U-17日本代表で世界選手権に出場し、平均得点22・1得点で得点王となる。日本代表候補にも選出され、15年12月には選抜優勝大会で3連覇。17年のU-19W杯では大黒柱として10位に貢献。家族は両親、弟、妹2人。203センチ、102キロ。血液型A。