日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題を受け、学校の統治改革を求める要求書を大学側に提出している日大教職員組合が11日、都内の日大本部へ要求書に賛同する署名の中間報告を提出した。752人の署名が集まった。

 その内、専任教員は約650人。日大や日大付属高校の専任教員を合わせると3294人いるため、割合で言うと19・7%ほど。

 署名提出に先立ち都内で会見した組合関係者によると、報復人事を恐れた学部や高校、校舎の建て替えを控える中、大学本部とのあつれきを避けたい高校などが、賛同署名を控えたという。これにより、署名に賛同するかを検討できた学部、高校の専任教員数は1685人にとどまった。

 報復人事はこれまでも行われたといい、都内の付属高に勤務していた教員が、地方の付属高に飛ばされるケースが何度かあったという。

 一方で、100人程度の非常勤講師らが署名に賛同した。さらに、今回は賛同対象にはしていなかった学生、保護者、卒業生、他大学の教員や卒業生なども署名に賛同したいとの声が多いという。今後はこれらの署名も受け付け、今月27日まで募集し、今月末、大学に正式提出する。組合としては、1685人の過半数となる843人の賛同を目標値に掲げた。