世界ランク12位の日本は同7位のアルゼンチンを3-2(26-24、12-25、23-25、25-23、15-11)で破って通算6勝6敗、出場16カ国中9位とした。アルゼンチンは2勝10敗で14位。

 日本が総力戦で難敵に逆転勝ちした。1-2で後がなくなった第4セット、オポジット(OP、セッター対角)の大竹壱青(22=パナソニック)に代えてウイングスパイカー(WS)柳田将洋主将(25=日本協会)をスライド起用し、WS浅野博亮(27=ジェイテクト)もスタートメンバーとしてコートに立った。セッター関田誠大(24=パナソニック)のトスワークにWS福沢達哉(31=パナソニック)、ミドルブロッカー李博(27=東レ)らも応えてセットオールとすると、最終セットも流れをキープしたまま連取した。

 若き大砲で得点源のOP西田有志(18=ジェイテクト)が胃腸炎で欠場したが、柳田、福沢が16点、大竹、李が12点と4人が2ケタ得点をマークしてドイツ大会を2勝1敗と勝ち越した。矢島久徳強化委員長も「セッターの組み立てなど、各選手が臨機応変に対応した。勢いに乗れそうで乗れない消化不良状態の中、打開策として柳田をオポジットで起用するなどベンチワークも功を奏した」と戦いぶりを評価した。

 大会は16カ国が世界各地で週に3試合ずつ5週にわたって総当たりの1次リーグを戦い、7月4日からの決勝ラウンドには開催国フランスと上位5カ国が出場し、優勝を争う。