柔道のジャカルタ・アジア大会と世界選手権(9月、アゼルバイジャン)男子代表が1日、スペイン・カステルデフェルスなどの欧州国際合宿に参加するため成田空港を出発した。

 スペイン合宿後、100キロ超級の王子谷剛志(26=旭化成)、66キロ級の丸山城志郎(24=ミキハウス)、73キロ級の立川新(20=東海大)、81キロ級の佐々木健志(21=筑波大)の4人は、イタリア・ローマで“居残り国際合宿”を敢行する。井上康生監督(40)は「王子谷は経験値ということで希望したが、20年東京五輪を見据えて、より一層各階級の代表争いに厚みをもたせるためにも若手にはいろいろな経験を積ませたい」と狙いを語った。

 イタリア合宿では、選手の自主性や創造性に重点を置き、稽古やトレーニングメニュー、その他においても「目的を持って全て自分たちで考えてやるように」と伝えているという。

 スペイン合宿は、先月の東京・講道館での国際合宿に比べて、より多くの強豪選手の参加が見込まれる。「アジア大会、世界選手権を考えた上で試合での対応力や組み合うことでの確認作業が必要になる。本番に向けて非常に重要な合宿になる」と、井上監督は気を引き締めた。