柔道の世界選手権(8月・バクー)女子代表らが8日、スペインで行っていた国際合宿から、成田空港に帰国した。52キロ級代表の阿部詩(17=兵庫・夙川学院高)は、「勝つ方向性が見えた」と手ごたえを語った。

 合宿では、16年リオデジャネイロ五輪金メダルのマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)とも2、3度、乱取りを行った。相手は首の手術をしたばかりだったとはいえ、互角の戦いを演じられた。阿部は「最初の攻めがすごいので、それを防いで2分耐えれば自分の流れになる」と話す。兄一二三(日体大)からも「外国人は後半バテてくる」とのアドバイスを受けており、世界での勝負の分かれ目は試合開始、2分以降と読む。

 前日7日、埼玉・和光市で行われたレスリングの世界選手権日本代表選考会女子50キロ級で親交のある須崎優衣(19=早大)が勝利し、代表入りを決めた。昨年、同48キロ級で先に世界を制した同世代の姿を励みにしている。「自分が勝手に刺激をもらっている。取り組む姿勢がすごい。それを見習って努力していきたい」と気持ちを引き締めていた。