8月のジャカルタ・アジア大会女子63キロ級代表の鍋倉那美(21=三井住友海上)が優勝した。決勝までの4試合をオール一本勝ちで、2連覇を達成した。

 兵庫県出身の鍋倉は、小学生の頃、大会で男子66キロ級世界王者の阿部一二三(20=日体大)を何度も投げ飛ばして、勝利を収めていた。柔道界では「阿部一二三に勝った女子選手」として広く知られている。

 前日の27日に阿部は準々決勝で一本負けして、国際大会では15年7月以来3年ぶりの黒星を喫し、連勝を34で止めた。その後の敗者復活戦を勝ち上がり、3位に入った。

 また、9月の世界選手権(アゼルバイジャン)女子70キロ級代表の大野陽子(28=コマツ)は2位、男子81キロ級の藤原崇太郎(20=日体大)は3位だった。