ニューヨーク出身の17歳で日本人の両親をもつ白石阿島(17=米国)が、東京に練習拠点を移すプランがあると明かした。

ロッククライミングを中心に活動してきた白石は、昨年の世界ユース選手権でボルダリング、リードともに金メダルを獲得。東京に拠点を移す理由については「ニューヨークにあんまりジムがないので、トレーニングがしづらいんです。(ロッククライミングをする)外岩とかも東京からは近くて登れるので、便利なので」と話した。

都内のインターナショナルスクールへの転入も決まったと言い、「いまの(米国での)学年が終わってから、日本の学校には来年の(学期の)途中から入る」と説明した。日本と米国、両方の国籍を持つ白石は「米国で育ったので」と米国代表への強い思いをにじませた。初出場となった世界選手権の目標については「(自分が)どのくらいのレベルなのか分からないけれど、コンバインド(複合)の(決勝に出場する)6人に残れたら良いかなと思う。東京五輪がコンバインドのフォーマントなので、そのトレーニングですね」と笑った。

この日出場したリード予選は、B組3位で準決勝進出を決めた。1ルート目を完登(かんとう)すると、2ルート目も41手目の高度まで到達。「大会は大変だと思うんですけれど、楽しくやりたい。世界選手権に出ることが初めてなので、経験(を積む)って感じでやっていきたい」と笑みを浮かべた。