B1復帰初勝利が遠い。秋田ノーザンハピネッツ(東地区)が今季初のアウェー戦に臨み、新潟アルビレックスBB(中地区)に74-84で屈した。第1クオーター(Q)にファウルが重なり、いきなり28失点の立ち上がり。最大15点差を追う劣勢から、第2Qだけで谷口大智(28)が3本の3点シュートを決めるなど反撃開始。第3Qの1分過ぎには6点差まで詰めたが、1度もリードを奪うことはできなかった。

昨季B1得点王の突進を止められなかった。今季も得点ランク5位につける新潟のダバンテ・ガードナー(27)に29得点を許した。ペップ・ヘッドコーチ(49)はベンチに腰を下ろすことなく指示を繰り出したが、203センチ、132キロの巨体を1人で止めるのは難しく、ゴール下を制圧された。

若きエースも封じられた。ポイントガードの小野寺祥太(23)は2得点に終わった。岩手・一関市出身で秋田では2季目。自身初のB1では開幕2戦で1試合平均17・5点とブレークした。日本人の得点ランクで6位につけていたが、元日本代表・五十嵐圭(38)とのマッチアップに敗れた。

観客席は新潟のチームカラーであるオレンジ一色で、ご当地アイドルのNGT48がハーフタイムショーに登場するなど、アウェーの洗礼は今季初。それでも秋田のベンチ側には、数十人のブースターがクレージーピンクのTシャツをまとって声をからした。今日12日も同じカード。守備を立て直し、今季初勝利をつかみ取る。【中島正好】