25日に開幕する体操の世界選手権(ドーハ)代表の内村航平(29=リンガーハット)が先月末に痛めた右足首の状態について言及した。

14日、東京・六本木のテレビ朝日で行われた会見に出席し、「着地はできているが、床と跳馬はまだちょっとという感じ」と明かした。

12日には男子の水鳥強化本部長が全6種目に起用する方針を示しているが「現地で6種目できるか、できないかの判断が下せると思う。やっていない期間でちょっとずつ筋力が落ちている。そこをどこまで戻せるかが課題」と慎重な姿勢を崩さなかった。回復具合は「想像していたより速いと思う」とした上で「6種目をやるところまで戻すということに関しては、もうちょっと早くできるようになってほしかったところもある」とも述べた。

会見では「私は体操ニッポンの」に続く言葉を記すボードに「長老」と書いた。その真意を「代表歴も10年目。オリンピックも3回出させてもらった。男子だけでなく、体操界全体を引っ張らないといけないのかなと。選手を超えてしまったのかなと。使命、やらないといけないことは増えている」と説明。「老」とあるが、落ちぶれるという意味はない。「年を取ることは退化でなく、進化だと思う。まだ維持、進化できているのかなと自分で思う」と力を込めた。団体戦では表彰台に上がれば、20年東京オリンピックの出場権を獲得できる。「まずはできること、任されたことをやって、自分たちの味、いいところを出し切る演技をしたい」と話した。